TOEICの攻略

TOEICスコアは偏差値と一緒

TOEICのスコアの付け方はどうなっているのか

TOEICのスコアは付け方を理解するのがなかなか難しいものです。100%わかっている人はほとんどいないと思いますし、理解している人でも私詳細部分はよく分からないのがほとんどだと思います。こちらのコーナーではできるだけわかりやすいように概略を説明したいと思います。

TOEICのスコアは1問5点ではない

勘違いで一番多いのが1問5点という勘違いです。TOEICにはリスニングセクション、リーディングセクションの二つがあり、それぞれ100問ずつで、満点が495点。さらに5点刻みということで1問5点という絶対評価と勘違いする方が多いのです。

そこでよくなんで500点満点じゃないんですか? 満点が495点1問5点で99問正解なら満点ということですか?という疑問が頭に浮かぶと思います。
次に多い勘違いが”パート1は1問3点、パート4は1問7点”というように難易度変わると点数も変わるという勘違いです。これも間違えで、パート1の1問もパート4の1問も価値は同じなんです。
実はTOEICの点数は1問何点という従来の方式ではないのです。”TOEICの点数は偏差値みたいなもの”と考えると分かりやすいと思います。
偏差値のことはほとんどの方がご存知と思います。そう、大学受験の際によく出てくるやつです。50が平均になっていて、50より高くなればなるほど他の受験者よりいい点を取った。50より下に行けば行くほど他の受験者より悪い点だったというやつです。
例えば100点満点のテストで平均が70点だった場合は、85点を取った人の偏差値は55ぐらいになりますでしょうか。
ですが、平均点が30点だったとしたら同じ85点をとっても、偏差値は75ぐらいまで跳ね上がりますよ。また75点でも平均が30点なら69ぐらいの偏差値になるでしょう。
このようにTOEICで重要なのは”何点取ったか”ではなく”他の人と比べてどうだったか”ということです。
TOEICの点数も同じような採点方法で、リスニングセクションで平均で100問中半分の50問正解だったとしましょう。そこで70問正解なら350点ぐらいでしょうか。しかし同じ70問正解でも平均の正解数が30問正解だったとすると430点ぐらいの点数になるかもしれません。
だから”今回は点が取れた”と喜ぶことはできません。なぜならたとえ50問正解できたとしても、他の受験者が60問正解していたら平均以下になってしまうからです。
また逆に”今回は難しかった”と点数が悪かったとして、たとえ40問しか正解できなかったとしても平均が30問正解なら平均より上の正解になるので、スコアが良くなります。そうすると平均が60問正解で50問正解の人より30問が平均の40問正解の人のほうがいいスコアになります。
「いつ受けても、その人の実力が同じなら毎回ほぼ同じスコアが出る」というTOEICの秘密はここから来ているのです。
「1問5点」というような絶対評価では簡単なときに受ければ、いいスコアが取れ、逆に難しいときに受ければ悪いスコアになってしまう不公平な状況になってしまいますからね。
難しいときに受けても、簡単なときに受けても、実力が変わらないのであれば、ほぼ同じスコアが出ることになっているのです。
TOEIC満点を目指す人以外には関係ない話ですが、TOEICがこのような仕組みになっっているために、問題が難しいときにはリスニングで90問正解でも満点の495点を取れることがあります。あまりに問題が難しく平均が低いと100問正解の数値が495を超えてしまい、515などとなってしまうからです。
しかしTOEICでは495が上限のため本来は515なのに495と出てしまうのです。逆にあまりに問題が易しいと10問正解していても最低点の5点になるかもしれません。
またさらには問題があまりに易しいとみんなが正解してしまい、たとえ100問正解しても495行かずに480などになってしまうことありえます。なので、すべてに正解しても合計980点ということにもなります。
そのためTOEICはどの回を受けても英語力が同じならほぼ同じスコアが出るようになっているのです。偏差値と同じようなものなの で、問題が簡単だろうと問題が難しかろうとほぼ同じスコアが出るようになっているんです。ちなみにTOEIC製作側によると誤差は±25点だそうです。

わかっている限りはこんなところです。理解しづらいとは思うのですが、

1、点数は偏差値みたいなもの。
2、自分の正解数ではなく、他人の正解数が大きくスコアを左右する
3、いつ受けても英語力が同じならほぼ同じスコアが出る。

これさえわかっておけば大丈夫です。

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Last update:2019/1/25